『うーん…』
問題集を覗き込んでため息。
参考書と答えを色々照らし合わせてみたけど、いまいちわからない。
もう受験生なのに流石にまずいとわかっていても、わからないものはわからない。
…困った。
(ココが居ればなぁ…。)
『早く帰ってこーい! …なんて…』
机に突っ伏していたら
コンコン
ベランダの方から音がして、ばっと振り向く。
窓をシロップが叩いていた。
私は、ガラリと窓を開けて挨拶をした。
『シロップ今晩は! どしたの? あ! 手紙届けてくれたの?』
『え? あ、あぁ、届けたよ。』
ココ宛に出した手紙は何通目だったかな…
いつも届けるのに苦労するって言いながらも
ちゃんと届けたことまで教えてくれるシロップは素敵だと思う。
でも、いつもだったらナッツハウスにくるのに
どうしてわざわざ家に来てくれたのかな?
何かあったのかな?
『シロップ? 何か悩み事でもあるの?
私で良かったら話聞くよ?』
『いや。違う違う。今日は返事持ってきたんだ。』
何故かバツの悪そうにシロップが笑って見せた。
『へ、へへへ…返事って…ココから!?』
手紙を出しても返事なんか貰ったことないよ!?
大体いつも帰ってきてから色々お話聞くんだもん…!
そう捲し立てた私の前に
『ほらっ。返事。』
ずいっ
と、手紙が……
…………
『ココ…?』
私の前に差し出されたのは、手紙ではなくてココ本人だった。
『やぁ…のぞみ…今晩は…あはは』
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『本当、もぅビックリだよー! まさかココを連れて来るなんて思わないもん!』
私は、ココを自室に待たせシロップとお茶の用意をしていた。
今日は両親共仕事で帰ってこないから良かったものの
在宅していたら大変な騒ぎになるところだった。
『わりぃ。あいついつもフラフラしてて、中々つかまらないし…
のぞみ宛の返事書いてる癖に出したためしないし…
何かこう…な?』
返事を書いてくれてるのは初めて知った。
いつも返事来ないなぁって思ってはいたけど…なぁ~んだ…そう言うことか。
『そっか…。ありがとうシロップ!
お礼に美味しいお菓子出しちゃうよ~!!』
ニカッと笑ってお菓子の箱を開けるとシロップがあっ…と呟いた。
『サンキューな、でもこれからちょっと野暮用で直ぐ出かけるからさ…
ご両親居ないんならあいつ置いてって良いよな?』
『え? 良いけど…迎えに来てくれるんだよね?』
『あぁ。明日の朝来るよ。じゃ、そゆ事で! またなのぞみ!!』
ばさっリビングの窓からシロップは飛び立っていった。
見えなくなる影に手を振りながら、ハタと気づく…
(え? シロップさっき明日の朝とか言わなかった!?)
うわーどうしよう…今夜ココと2人きりってコト?
急に鼓動が高鳴る。前にも2人で部屋に住んでいたのに、今日はやけにドキドキする。
私はとりあえず意識しないようにしながらココのもとへもどった。
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勉強編に続くww
さらっと書くはずが…思いの外長くなったぁ…\(^o^)/
ココのぞっていうよりもシロのぞ?
続きは裏行きか?
な所で終わっててあれですけど…
また後で続き書きまーす♪
イチャ甘書きたいぞー\(^o^)/
さて、お仕事お仕事!
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